あざらし館で過ごしていた、ゴマフアザラシの「ウイ(♂:27歳)」が、4月1日に心不全のため死亡しました。
「ウイ」は旭山動物園で初めて人工哺育で育ったアザラシで、旭山での人工哺育の技術を確立するきっかけになった個体でした。その後は、5頭の子孫を残しています。
ここ数年、体毛は白くなり、白内障により目も見えなくなり、耳も悪くなっている状態でしたが、気持ちよくプールを泳ぐ姿も見られてていました。
3月下旬頃からアザラシの発情期に入り、他のオスに追われることもありましたが、陸上の隅の方で静かに過ごす姿が見られていました。
あざらし館ができる前からいた個体だったので、とても寂しい気持ちになります。