6月26日夕方、レッサーパンダの「渝渝(ユーユー)」が放飼場で出産しました。
残念ながら生まれた子どもは死亡していました。
交尾期である2~3月に入っても、「渝渝(ユーユー)」と「チャーミン」はじゃれ合うなど発情期の行動も見られず、交尾の確認もできていなかったため、今シーズンの繁殖はあきらめていました。
出産のための産室は準備していたものの、巣材を運ぶこともなく食欲の変化もなく、出産当日は普段通りに放飼場に出ていました。まさに突然のできごとでありました。
さらにもう1頭出産する可能性もあると考え、すぐに「渝渝(ユーユー)」を寝室に隔離しました。
そして27日の朝、産室の中に1頭の子どもを確認し、「渝渝(ユーユー)」がしっかりと子に寄り添っていました。
このような変則的な出産となった中で、順調に子育てが出来るのか予断を許さない状況です。
今後は、「渝渝(ユーユー)」が落ち着いて育児できるように寝室で隔離をし、子育てに専念させていきたいと考えています。
また、隣の放飼場で過ごしている「栃(トチ)」ですが、昨年に引き続き交尾を確認してますので、現在寝室で出産準備のため展示はしておりません。こちらもどうか楽しみにお待ちいただければと思います。
出産した「渝渝(ユーユー)」 |